第3話6
「ダカート号は、
えているかッ!」




「今日から、このダカート号にお世話になります、アイナだよーーーー」

「よーし。お前ら、よく聞け。『アイナたん萌え、ギザカワユス』とか言ったヤツは、
 ワシがコンクリート詰めにして海に放り投げるんで覚悟しろ!!」


「「「「「「ア……アイアイサーι」」」」」」


新しく、乗組員が加わったダカート号。


 
  「アイナ、ペンチとってくれ」
ぽぽろぽぽろぽぽろ「は〜い、じーちゃん!」
 機関室では、息もピッタリなガストンとアイナの声が飛び交う。
 


 アイナの乗船で、ダカート号は、さらに明るくなった。




ぽっぽろぽっぽろーぽっぽろっぽぽろー


わははははは







 甲板で、ガストンとランバートにカーティスの3人が、エレナが持ってきたリンゴを
食べながら海を眺めていた。
 天気良好、風も追い風。ダカート号は順調に海を進む。

 なんとも、いたって平和である。

ああ

「ついこの間まで海賊してたのがウソみたいだな」
「全くです。
 それにしても、まだ乗船して数日というのに、すっかり馴染んでますね、アイナは」
「うむ、みんなのおかげじゃ」
「10年、いやいや5年後の成長が実に楽しみだ」
 そう言ったカーティスをガストンがギロリとにらむ。
 カーティスが顔をひきつらせて笑う。
「い、今の発言にそんな深い意味はないです」
「……ありがとな、お前ら」
 ポツリとガストンがつぶやいた。
「お前ら2人じゃろう。アイナの乗船を考えてくれたのは。ワシなんて、思いもつかなんだ」
 カーティスが大きなあくびをしながら手を振った。
「私は、にゃんにゃんアイランドに行きたかっただけです。行けなかったけど」
「ま、そういうことにしておきましょう」
 ランバートが笑う。
 
「じーちゃん! じーちゃん! じーちゃーん!!」
 アイナが3人のもとに駆け寄ってきた。




「あたい、りっぱな船乗りになるね! じっちゃんの名に賭けて!!」






第3話 ダカート号はもえているかッ!
おわり


  


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