第6話2
 ル ナ 様  VS ダ カ ー ト 号 」



 ルナはポポロクロイスに向け、順調に泳いでいた。
「うふふ、待っててね、ピノーーーーン♪♪♪」

 

 ルナの優雅な泳ぎに、魚たちも思わず振り返る。





 ダカート号は、緊急整備のため、海のど真ん中に停泊しようとしていた。
 カーティスの話では、このあたりの海は静かなので、何も問題ないとのこと。
「機関停止確認ーーッ!」
 伝声管からのガストンの合図を確認し、伸びのあるエドガーの声が甲板に響く。
なんか顔がおかしくなっちゃった
「よーし。トード、イカリを降ろせーーーー。野郎ども、休憩だーーー」
 ドノバンが声を張り上げ、エドガーがうれしそうに酒を取り出し、殴られる。
 いつものお決まりの風景だ。



 船底にて。
「はっくしょん!」
 トードは、大きなくしゃみをした。鼻をすする。
 イカリをつけた鎖がするすると海の中に入っていくのをトードはじっと見つめていた。
 これが終われば休憩タイムだ。
 

 ゴンッ


「……」
 トードは無言で、鎖を見つめた。
 なんだか、イカリが何かにぶつかったような気がする
 
   1.岩に当たったんだろう
   2.気のせい
   3.鈍感な魚が衝突した
   4.船長に報告したほうがいい?
   5.あれ? ……いやいや、まさか!



「……」

  考え中。

  ピッ

   1.岩に当たったんだろう
 2.気のせい
   3.鈍感な魚が衝突した
   4.船長に報告したほうがいい?
   5.あれ? ……いやいや、まさか!


「休憩ーーーーーー♪」
 トードは、何もなかったことにした!!




さて、イカリが降りた海底では……














 



後頭部 直撃




    

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