第6話4
「 ル ナ 様 VS ダ カ ー ト 号 」
「な、なんてこと……」
ルナは、今まで味わったことのない屈辱に打ちひしがれていた。
「し、信じられないわ!! なんて人間たちなの!
このかわいいお姫様の真上で立ちションするなんて、目に物見せてあげるわ!」
ルナは、本気を出した!!
「兵士たち!
あの船をギャフンと言わせてあげなさいッ!!」
「ルナ様のご命令! 皆の者、かかれーーーーッ!!!」
「ルナ様ーーーッ!!」
「ルナ様ーーーッ!!」
「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉーーーーーーーッ!!!!」
どんどんどん
ダカート号では、ビリーとダイクが大砲回廊で大砲の試し撃ちをしていた。
海賊時代はよく大砲を使用したものの、今は使うことはほとんどない。
なので、今日は時間もあることだし、大砲のチェックをすることになったのだ。
海に大きな水しぶきがいくつも立つ。
大砲の大きな音に2人は満足そうにうなづいた。
「オッケー。いい感じじゃん!」
「この前の大ウミヘビの時はびっくりしたんだナ。たまには試し撃ちをしておかないと
いざという時に使えないと困るんだナ」
「もうちょっと撃っとこうぜ」
「そうだナ。 ケチらず、今日は大砲の練習をしておくんだナ」
「撃て撃てーーーーいッ!」
ドンッ ドン ドドンッ!!
ブクブクブクブク……
撃沈
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